かぐたち

関係性オタクの徒然日記。

【noteから移行】仮面ライダーウィザード感想 キャラクター編

(2020.10.27)

さてキャラクター編。また駄文をつらつら。物語編より迷走してる。




目次

操真晴人

乙女ゲームのメインヒーローみたいな男。
大真面目に考えるとメインヒーローにしては精神的に脆いので攻略対象の一人だな〜
彼のせいで「乙女ゲーム✯ウィザード」なんて妄想をした事もある。プレイヤー視点のヒロインは凛子ちゃんだ!1話の出会いとかそれっぽいぞ。


いつもキザな物言いや振る舞いをするのは絶望で心折れそうな自身を守るため。
普段格好つけているのに、頻繁に「俺には無理だ」と挫ける操真晴人を見てときめいた夢女(夢男も)多そう〜
OPの超ロング黒コートを楽しみにしていたら本編中一回も着なかった…無念…アキレス腱に届きそうな裾の長さは中二心擽られるのに
フォーゼとのMOVIE大戦で、結婚式のタキシード姿になって吹いた。どんだけ夢女(夢男)を殺す気なのよ!?
撮影班、すなわち監督も毎回操真晴人をどれだけ格好良く撮るかに心を砕いていた気がする。一話に一回は格好良い決めシーンがあった男。

ドキリとさせられて思わず拘束を解いてしまいそうになるような捕まり方や

https://www.toei.co.jp/tv/wizard/story/1202127_2063.html
公式サイトの文責さんも変な事言ってる…どれだけ人を狂わせれば気が済むんだ操真晴人…


序盤は魔法使いが一人きりなのでゲートを守るのも大変だし、張り詰めた緊張の糸がいつ切れるか心配だった。その分、仁藤が登場してから普通のアンちゃんの言動が増えてホッとした。

45話の恩師よりもコヨミちゃんを優先するパート、魔法使いの信念よりも大切な人を優先し後悔するシーン(「無理して一人で抱え込んでると、そのうち自分の大事なものを腐らせちまうぞ」)を見ると操真晴人の危うさがよく分かる。

ダメよこんな人に孤独な英雄、仮面ライダーをさせちゃ……


鎧武とのMOVIE大戦でも、コヨミちゃんの願いを叶える〜と口では言いながら大切な人の形見を捨てられない弱さを嘆いていたね。
イエヤスを一側面だけで判断して悩んでいた紘汰さんを導く姿は先輩していたけれど、最終回まで戦っても弱い部分があって人間らしい。そこが操真晴人の良いところ。


そのMOVIE大戦や31話(インフィニティー初登場回)、コヨミちゃんと抱きしめ合う演技を見たら操真晴人が最終的に結婚する相手が凛子ちゃんとは驚き。
でも凛子ちゃんとはビジネスライクなバディで噛み合いそうだし結婚生活は上手く行くでしょう。

いずれ再会する約束を前作『フォーゼ』主人公・如月弦太朗としたり、次作『鎧武』主人公・葛葉紘汰を明るい陽気な兄ちゃんとしてのみ知っていたり、前後作の主人公とエモい関係がある。
平成二期のMOVIE大戦文化のおかげ〜復活して〜

どうでもいいけど鎧武とのMOVIE大戦で登場した青銀のインフィニティー+金色のドラゴン装備の色合いが美しい!フィギュアーツ出してください!買います!


コヨミちゃん

好きなポイントは物語編で全て書いた。

乙女ゲームウィザードだと隠れ攻略対象(同性とも恋愛できるぞ!)で彼女の意識を何かに繋ぎ止められるハッピーエンドがあるはず…あってくれ…

操真晴人との関係性が強い…最高の関係性です。

仁藤攻介

『ウィザード』において黒幕の想定外だった男その一。今作の2号ライダー。
コミュ力お化けで明るくて呑気。別名マヨネーズ。一作品に一人仁藤がサブキャラでいれば雰囲気ハチャメチャ明るくなりそう!


陽気なアンちゃんで、おかげで操真晴人の負担も減ったが終盤まで本筋に関わらなかった男。なので終盤までずっと物語の安定役を担ってくれた。
師弟関係にあった譲くんを取り戻すため終盤は物語に加わる事に。2号ライダーとしてそれぞれのドラマを担っているこの手法好きよ!(エグゼイドとか!)
変身音の「エルアイオーエヌ、ライオン!」が癖になる。


鎧武とのMOVIE大戦で面白愉快なアンチャン化が進んでる。おいキマイラ、ヘルヘイムの実食べて大丈夫か!?
この一連のセリフ絶対アドリブでしょ!?晴人&仁藤の「マジか、マジで!?」「マジだ」のやり取りはそのへんの大学生の会話。


31話(ビーストハイパー初登場回)にて、キマイラに憑依された時の「恐怖よりも可能性の広がりにワクワクした」というセリフに、どこの海賊王主人公だよ!?とツッコミ。
そういう意味でも絶望を扱う『ウィザード』における特異点。最終盤49話(キマイラを開放しサバトを止める回)でも希望だった。


絶対に明るい未来へ引っ張ってくれるアンカー、如月弦太朗に近いものを感じる。
あと口癖「皆まで言うな」に表れる呑気さが、五代くんとか今までの主人公キャラに近いよね…
(さっきサブキャラなら〜と限定したのはクウガ主人公五代雄介に近いから。主人公なら五代くんみたいになりかねる…怖い)


凛子ちゃん・瞬平くん

操真晴人を支える非戦闘員の仲間たち。

こういう支える仲間の存在が大切なんだよ〜『仮面ライダー剣』とか。
英雄が英雄たりえるのは日常があってこそ、日常を象徴する非力な一般人がいてこそ。なので彼等のような存在は大切。一年限りの英雄を日常に繋ぎ止める存在。
この点、最近のライダー作品は全員仮面ライダーな事も多いので複雑っす…


この二人はそれぞれスタンスが違うと示した36 37話(ゲートが放火魔冤罪で追われる回)や45話(「腐らせちまうぞ〜」回)が良かった。
警察官で容疑者逮捕が第一な凛子ちゃん。魔法使いの弟子?としてゲート第一で、尊敬する操真晴人でもゲートを見捨てたら怒る瞬平くん。
小説版では、ミラクル瞬平&良きバディの凛子ちゃん。


輪島のおっちゃん

劇場映画で変身できてよかったね!昭和っぽい変身ポーズ!
描写は少ないけれど、罪悪感から晴人とコヨミちゃんに居場所を提供したり舞台裏では皆の面倒を見ていたんだろうな……


ソラ(グレムリン

淋しい男。黒幕の想定外の男その二。
人間とも、ファントムとも、ソラと同様その間にいる操真晴人とも交ざり合えなかった孤独な人。
人間に諦め、化物に諦め、間にいる存在にも諦めた結果それならまだ勝手知ったる人間でいる方がいいや〜〜と人間になる選択をしたのは納得。ただ、人間に戻っても居場所はないけど?まだマシってこと?

最終決戦が人間と化物の間の存在同士、ソラと操真晴人の対決だった。剣や鎧武に通じるものを感じたね………
35話(ソラの正体が判明する回)の相互不理解の演出が好きなのでありがたい。

ソラの本性が殺人鬼だと分かったシーン

ソラ「君とは仲良くできると思ったのに」
少し瞑目した後
晴人「すまないが断る」

晴人が拒絶を言葉にするまでに、少し逡巡するような間が空いているのが好き。ソラの淋しさに、自分と同じく人間でもファントムでもないその孤独に気づいたんだろうか。

仮面ライダー=相互不理解だと気づけたきっかけのこの二人。
人間と化物は理解し合えないし、その狭間同士の存在でも理解し合えない。理解し合えるのは、人間同士or化物が人間に添った形に変形した場合のみ。
英雄の孤独、そして相互不理解が仮面ライダーのテンプレートだから仕方ないね…


笛木、白い魔法使い、ワイズマン

全てを手のひらの上で操っていた男。
元々笛木が黒幕だとネタバレは食らっていたので白い魔法使いとワイズマンすべて同一人物では?と予想したら当たってた。
味方の師匠風な人も敵の親玉も全てひとりでこなすって大変よね…
娘を想う父。ただしやりすぎです。

メドゥーサと真由ちゃん

敵。そして信じていた人に裏切られた似た者同士。真由ちゃんを見下していたメドゥーサが裏切りに絶望して消滅し、真由ちゃん自身は裏切りを乗り越え前に進んでるこの相違よ〜
譲くんや山下さん、元一般人で魔法使いになってしまったキャラの代表格になっていった真由ちゃん。

門矢士

最終回にいつものBGM引っさげて登場した世界の破壊者。ジオウ客演といい登場するだけで番組がディケイドに変わる男。推しです。
脚本が會川さん(元々のディケイドメイン脚本家)で、恐らくウィザード最終回は実質彼のディケイド最終回案だったのでは?と考えつらつら書きます。

門矢士が恒例説教BGMで語ったこと。化物になる未来を恐れる少年に操真晴人が語ったこと。

  • 門矢士

弱い者を守る、正義のためではなく人間の自由のために戦う。

  • 操真晴人

俺の力が怪人と同じものだとしても、絶望を希望に変えて仮面ライダーになった。例え悪と同じ存在から生まれても仮面ライダーとなる者が生まれる。次々と。

悪魔と忌み嫌われても、例え正体が悪だとしても。絶望しても。記憶喪失の門矢士が善の存在…仮面ライダーとして人々の自由のため戦えば、悪じゃなく善の存在になれる。
という最終回になったのかもしれない。

今回は二話しか無いので簡潔なメッセージに留まっているが、會川さんがディケイドを続投していた場合↑のメッセージを面白く味付けした展開があったのかも。う〜ん見たかった!

リ・イマジネーション世界のキャラを大元作品のキャラ自身が救う、なんて展開はディケイド本編でもない。ウィザードで初めてだ…
ディケイド最終回嘘予告の如くもう一人の門矢士が現れて、リ・イマジネーションのツカサと大元の士が関係し合う物語だったのかも。私達がよく知る門矢士は果たして、ツカサと士…どちらなのか?

門矢士「俺達はいつでも旅の途中だ」…そう、仮面ライダーはいつでも側にいてくれる。助けを呼べば救いに来てくれる…ありがとう仮面ライダー






以上ウィザード感想でした。

2012年に絶望を乗り越えて前に進む事を描いた点とか
晴人&コヨミの両想い、恋愛を含まなくても最高の男女関係とか
仮面ライダーの十八番、相互不理解な晴人とソラとか
本来のディケイド最終回考察とか

得る物があった視聴でした!楽しかった〜


↓元記事
https://note.com/kagutachi01/n/n2df0da919be2